
外でストロボを使った人物撮影は本当に難しい!
ISO感度を下げてシャッタースピードを限界まで上げた状態でもまだ明るい!
最後の手段でF値を絞らないといけないんだけど、そうすると背景がボケなくて残念な写真になるし、そもそもストロボの光が全然届かない!
今回はそんな悩みを解決します!
この記事を読めば屋外での撮影におすすめな撮り方やアイテムを知ることができ、撮影の幅を広げることができるようになりますよ!
今回の内容
- 日中シンクロに必須のハイスピードシンクロ(FP発光)
- NDフィルターで明るさをコントロール
- ストロボなしで頑張る方法
ストロボを使わない方法も紹介しているので是非最後までご覧ください!
日中シンクロに必須のハイスピードシンクロ(FP発光)
結論:ハイスピードシンクロ機能(FP発光)を使いましょう!
ハイスピードシンクロとは、カメラのストロボ同調速度を超えているシャッタースピードでもシンクロさせることができる機能です。
※ストロボ同調速度限界:1/160~1/250秒が限界の機種が多い。
この機能を使えばシャッタースピードが2000でも4000でもストロボの光を遮ることなく届けることができます。とはいえデメリットもあり、ストロボの発光菅に負担がかかることに加えバッテリーの消耗も激しくなります。
FP発光の使用イメージとしては、
- ISO100、SS250、F1.4で露出が明るすぎる!
- ポートレートだし絶対絞りたくない!
- シャッタースピードを2000にする
- ハイスピードシンクロ機能で被写体を照らす
- 背景も被写体もイメージ通りに撮れる!
こんな感じです!
ハイスピードシンクロ非対応のカメラやストロボもあるようなので、早速ググるなどして調べてみましょう!
疑問:それでも光が足らないんだけどどうしたらいいの?
ハイスピードシンクロでストロボをフル発光しても、背景は理想の明るさだけど被写体がまだまだ暗い。それはおっしゃる通りストロボの光量が足りていません!
現状の解決策としては、
- ストロボの照射角をズームにして光のロスをなくす
- ストロボを被写体にギリギリまで近づける
- ストロボの数を増やす
- 多少明るくなるのを犠牲にISO感度を上げる
の4つが考えられます。
これで解決しない場合はそもそものストロボパワー(GN:ガイドナンバー)が足りていないので、もっとパワーのあるストロボに買い換える必要があります。
一般的にはGN60程度のストロボがあればそれなりに撮影できるので、最初は安価なストロボでスタートして、それでも足りないという場合にもっとパワーの強いストロボを導入しましょう。
結論ふたたび:GN60の一般的なストロボを持っている人は、とりあえずハイスピードシンクロ機能(FP発光)を使ってみましょう!
NDフィルターで明るさをコントロール
結論:簡単に使えるNDフィルターもおすすめです。
ストロボに負担をかけたくない!ハイスピードシンクロに対応していない!といった場合には特に便利なアイテムなのがNDフィルターです。
レンズ先端に取り付けるフィルターで、環境の明るさを下げることができます。いくつか種類があって、例えばND4は1/4に。ND8は1/8に明るさを抑えてくれます。
使い方の例としては、
- ISO100、SS250、F1.4で露出が明るすぎる!
- ポートレートだし絶対絞りたくない!
- ハイスピードシンクロ使えないor使いたくない!
- NDフィルターを装着!
- 背景も被写体もイメージ通りに撮れる!
こんな感じです!
NDフィルターのメリットは、ストロボに負担を与えず明るさをコントロールすることができる点です。もちろんストロボ撮影以外にもスローシャッター撮影や動画撮影でも心強い味方になってくれるので、一つ持っておくと撮影の幅が広がります。
疑問:何種類もNDフィルター持ち歩いたり取り付けがめんどくさそう!
たしかに現場によって明るさも違うし、その都度フィルターを種類分持ち歩いて着脱するのはかなり大変です。うまく取り付けられずに手を滑らせて落としたりなんてのも最悪!
解決策としては、
- NDフィルターとハイスピードシンクロの併用
- 可変式NDフィルターを使う
- ワンタッチ着脱フィルターを使う
の3つが考えられます。
複数枚持っていくのが嫌という場合は、1枚だけに絞るのもアリ!落としきれない明るさはハイスピードシンクロで対応しましょう。とはいえそれだとハイスピードシンクロを使うことになってしまうので、その場合はクルクル回すことでNDの値が変わる可変式NDフィルターを使用しましょう!
少し値は張りますが、これがあれば一枚で広範囲をカバーできますし管理も簡単です! 取り付けに関してはワンタッチで装着できるアイテムも出ているので、こちらも検討してみましょう!
結論ふたたび:NDフィルターはストロボ以外にも使えるので1枚あると便利です!
ストロボなしで頑張る方法
結論:レフ板を使いましょう!
太陽の光をレフ板に反射させて撮影するのもありです!アナログな手法ですがレフ板の反射光って案外バカにできないもので結構効果あります。
柔らかい光を表現することができたり、肌のトーンやアイキャッチを入れるのにも効果的なのでプロの現場でも使い続けられているアイテムですね。
レフ板は小さく折り畳むことができるので、カバンにもおさまりやすくて衝撃吸収剤的な役割も担ってくれるのもポイント。
疑問:でもストロボと比べると光が弱くない?
もちろんストロボの方が明るいですし、レフ板だけでは限界というシーンもあります。
解決策としては、
- レフ板の当てる距離や角度に気を付ける
- 上手にレタッチを行う
の2つが考えられます。
当然ストロボに比べて光量は得られないので、レタッチも上手に組み合わせながら撮影してみましょう。ストロボより光が足らなくてもレフ板を当てる効果は十分にあります!
せっかくのレフ板も、当てる距離や角度が間違っていると太陽光をロスしてしまいます。季節や時間帯に応じて一番綺麗に当たる場所を探しながらベストポジションで撮影するようおにしましょう!
まとめ
今回は屋外で人物撮影するコツについて紹介しました!
- ハイスピードシンクロ(FP発光)
- NDフィルター
- レフ板
上記の方法やアイテムを使って撮影するのがおすすめ!
「背景の明るさを決めたら、被写体の明るさはストロボだけで調整する」というのが理想ですが、レフ板を使う選択肢も考えておきましょう。
まず手持ちのストロボやカメラがハイスピードシンクロに対応しているか?ストロボのパワー(GN)がいくつか?など、機材の能力を知っておくことも大切なのでこれを機会に是非調べてみてくださいね!
・ストロボの便利な計算式
光が届く距離(m)=ガイドナンバー(GN)÷ 絞り値(F値)

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