今回は子供から大人までサッカー写真を上達させたい人向けの記事です。
カメラ初心者 サッカーの写真をうまく撮りたいんだけど、動きが早くてなかなか上手く撮れないな〜初心者でも上手く撮るコツはないかな?
そういった疑問に答えます。
・本記事の内容
- 初心者向け:必ず上手くなるサッカー撮影のコツ
- サッカー撮影におけるオススメの設定方法
この記事を書いている僕は、サッカーをメインに様々なスポーツを撮影してきました。
サッカーは子供からプロまで、各年代の試合を年間300試合以上撮影してきたのでノウハウを公開します。
そんなわけで今回は「必ずうまくなるサッカー撮影のコツ」をわかり易く解説しようと思います。なお、サッカー撮影向けのレンズを持っていない人は【初心者向け】サッカー撮影に適したレンズの選び方、手順で解説をご覧ください。
作例とともに公開しますので、単純に真似するだけでも必ず効果が出るはずです。「もう下手なサッカー写真とはおさらばだ!」って方は、ぜひ記事をご覧ください!
この記事を元に掘り下げた内容の【サッカー撮影】いい写真が撮れるポジションはココ。撮り方解説でも撮影方法を詳しく解説しています。
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本記事で解説する撮影方法を活かして撮影した写真を複数掲載しています。
目次
サッカー写真が初心者でも必ず上手くなる撮り方のコツ【写真付き解説】
- 座って撮影する
- 不必要なシーンは捨てる
- 設定を見直す
- 実戦で活かす
絶対に覚えておいて欲しいことは、自分の中で撮影テンプレートを確立させることが重要ということです。
手順でいうと①〜③が最重要でして、その他はとりあえず難しく考えなくてOKです。
「とにかく今すぐに上達したい」という気持ちは捨てましょう。
今回の記事で基礎を理解して実践すれば100%上達します。
基礎がしっかり出来ればその後も撮影技術が伸びていくことも約束します。
それではさっそく、僕が実際に撮影した写真も元に解説していきますね^ ^
座って撮影する
サッカーを撮る際に大事なのは座って撮ることです。
なぜなら「座って撮影→構図が安定→下から撮ると迫力が出る→安定した写真を量産」の流れができるからです。
そのためサッカー撮影を上達するためには、
- 立ったままはNG、下から撮影して写真に迫力を出す
- 常に構図を安定させる
上記2つを一緒に習得する必要があります。
立ったまま撮ると写真に迫力が出ませんし、水平も保ちづらくなります。
上から撮ることで、背景にピッチが占める割合が多くなるので、奥行き感もなく良いことは一つもありません。
座ってじっくりと撮影することで構図が安定し迫力のある写真が撮れます。
実際に僕がタイで撮影した写真です。下から撮ることで迫力が出ます。
これを上から撮ってしまうと背景に占めるピッチの割合が多くなってしまいます。
なので、一脚と椅子は必ず用意しましょう。
一脚と椅子がない場合は、座って撮影するメリットを十分に発揮できません。
※もしなくても、座って撮った方が絶対にいいです!
というわけで、サッカーは必ず座って撮るべきです。
折りたたみチェアと一脚は必ず持っていきましょう^ ^
不必要なシーンは捨てる
競り合いやヘディング、シュートなど必要なシーン以外は捨てましょう。
例えば「駆け上がってクロスをゴール前にあげる→ヘディングシュート→喜ぶ」
上記のシーンを撮影する場合、相当慣れていないとクロスとヘディング両方のシーンを抑えることは不可能です。
そのためサッカー撮影をさらに上達するためには、
- すべてのシーンを撮ろうとしない
- 本当に欲しいシーンのみ狙う
上記2つを頭に入れる必要があります。
例えば、試合中のシュートシーンの流れで「クロス(パス)から撮り始める→ダイレクトシュートを撮り逃がす→喜んでいるシーンは撮影できた」
こういった撮影になってしまうと、毎回シュートシーンを逃してつじつまの合わない写真の連続になってしまいますね( ˙-˙ )
上記は左から「クロス→シュート→ゴールパフォーマンス」のシーンです。
真ん中のシュートシーンは完全に遅れているのでボールも写っていませんし、タイミング的にも全ての写真の精度が低いです。
そうならないように、狙ったシーンのみ追求し必要のないシーンは捨てる勇気を持つことが重要です。
「でも、どのシーンもかっこいいし撮り逃したくないなぁ」
という気持ちもわかりますが、例えばドリブルやクロス(パス)などは一試合の中で見れば何回も同じシーンが訪れます。
一度おさえてしまえば同じシーンは全て捨てて、シュートや一瞬の表情などに全神経を集中させましょう。
そのほうが圧倒的にバリエーションが増えます。
上記のように、一度しかないであろうシーンに集中すべきです。
サッカーはご存知の通り、特にスピードの速いスポーツです。
そのためシーンの移り変わりがものすごく激しいので全てのシーンをおさえにいったら欲しいシーンが来た時に間に合いません。
【サッカー撮影】いい写真が撮れるポジションはココ。撮り方解説でも触れていますが、臨機応変に対応できる力を身につけましょう。
一度撮影した量産型のシーンは捨てて、必要なシーンだけに全神経を集中させましょう。
サッカー撮影に適した設定にする
サッカーにはおすすめの設定があるので、オートモードはNGです。
サッカーは晴れ、曇り、雨など様々な天候でも基本的には開催されるスポーツですね。
カメラに搭載されているスポーツモードやオートモードの場合、サッカーのような悪条件満載の撮影では不安定要素が強すぎます。
全てカメラ任せだと、失敗の理由が永遠にわからないままいつまでたっても上手くなりません。
カメラはそこまで賢くないので、サッカー撮影に対応するためにはフルマニュアルもしくは7~8割はマニュアル設定がオススメです。
そのためサッカー撮影を上達するためには、
- サッカー撮影に適した設定
- カメラの操作
上記2つを理解する必要があります。
理想はMモード(マニュアル)ですが、最初のうちは難易度が高いと思います。
そこでお勧めするのがAモード(絞り優先モード)です^ ^
Aモードの仕組み
手動で絞り値(F値)を決めたら設定したISO感度と被写体の明るさに応じてカメラが自動的にシャッタースピードを決めるモードです。
なので、撮影者が設定するべきなのはF値とISO感度の2つです。
試しにAモードにしたカメラを用意して、絞りを設定してみてください。
F値はレンズの望遠側で出せる最も低い数値に設定しましょう。
以下一例です。
- 18-400mm F3.5-6.3の場合はF6.3
- 70-300mm F4-5.6の場合はF5.6
- 70-200mm F2.8の場合はF2.8
これでシャッタースピードの数値が小刻みに自動で変化するはずですよ^ ^
(シャッタースピードはISO感度と環境により変化します)
F値を決めてISO感度を設定
例えば、ISO200でF値5.6、この段階でシャッタースピードが500程度ならISO感度を400や640などに増やしていきましょう。
サッカーの撮影では800分の1秒以上のシャッタースピードがあればブレも少なく安定して撮影できますよ^ ^
つまり、シャッタースピードが800分の1を下回らないように調整していけばいいですね。
640分の1以下の数値だと選手がブレるリスクが高まりますので注意。
シャッタースピードはISO感度の微調整で常に800~1000以上にキープしましょう。
※先ほど決めたF値は基本固定で大丈夫です。
ちなみに、ホワイトバランスは太陽マークの晴天にしときましょう。
※こちらもオートは厳禁です。
ホワイトバランスについては【ホワイトバランスとは?】カメラの調整に最適な設定とは?で解説しています。
繰り返しますが、サッカーにおいてオートは厳禁です。
かならずフルorセミマニュアルで撮るようにしましょう。
ちなみに、写真が暗いor明るいと感じたら露出補正ボタンを上手く使って微調整しましょうね!
ここまで設定できればサッカーの失敗写真(特にブレ写真)はかなり減るはずです。
なんだか難しそうだな〜ここは考えないようにして今の所はオートで撮るようにしよう。
説明が長くなったのでそう感じる方もいるかもしれませんが、Aモードは本当に万能なモードです。
このモードの仕組みを理解すれば圧倒的スピードで全ジャンルの写真が上手くなります。
文章で見るより簡単なので是非やってみましょう^ ^
というわけで、サッカー撮影はオートNGです。
早急にオートから卒業しましょう。
最後に:実戦で活かす
ここまで理解できたら、あとはしっかり実戦でアウトプットしていきましょう。
基礎がしっかりしていると、撮影で失敗する確率は格段に減ります。
サッカーがしっかり撮れれば他のスポーツもサクサク撮影することができるようになりますよ^ ^
- 撮影が上手くなるための基礎
基礎を抑えることの役割は、どんな条件でも確実に撮影できるようにしておくことです。
よって、次の3点を抑えればOKです!
- 座って撮影:構図が抜群に安定し下から撮影することで迫力が出る。
- シーンの見切り:何度も訪れる量産型シーンは一度抑えたら繰り返し撮らない。
- カメラの設定:オートモードは逆に不便。サッカー用の設定を身につける。
3つだけです。簡単ですよね?(*´꒳`*)
写真の上手い人はみなさん必ず実践されています^ – ^
以上がサッカー撮影のコツでした。
サッカー撮影は無理じゃない
以上、長々と解説してきましたが、サッカーやその他スポーツ写真は基礎さえおさえて実践すれば必ず結果がついてきます。
結果を出せていない人は、機材のせいや環境のせいにしてしまったりなど、どこかが抜け落ちています。
環境や機材のせいにしてないで撮影しましょう。
それくらいの気持ちと気合いが大切です。
以上です!
それでは、来るべきサッカー撮影を楽しんでください!
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