サッカー写真を撮りたいんだけど、どんな撮り方をしたらいいのかな。カメラ初心者の経験ゼロだからサッカー撮影は難しそう。なんとなく撮影しながらでも上手くなれるかな?
今回はこういった疑問にお答えします。
本記事の内容
1.サッカー写真の基本的な撮り方
2.初心者で経験ゼロでも問題ない理由
3.撮影とセットでやるべきこと
僕自身プロカメラマンとして10年近く様々なカメラを使ってサッカーメインに撮影してきました。
スポーツ以外にも複数ジャンルの撮影をしてきたのである程度は記事の信頼性を担保できると思っています! また、本記事の内容を実践すればサッカーだけでなくさまざまなスポーツ撮影にも応用できるはずです!
是非トライしてみてはいかがでしょうか?
また、今回の記事では必要機材については触れていませんので機材について詳しく知りたい方はこちらの【サッカー写真】初心者でも必ず上手くなる撮り方のコツも合わせてご覧ください。
目次
サッカー写真の基本的な撮り方
その①:カメラの設定は?テンプレート公開します
ここがいちばん悩むところですよね。
でも問題ありません、大丈夫です。
設定のテンプレートがあるので、まずはその通りの設定をしておけばいいだけです。
以下撮影テンプレート(重要)
撮影モードはマニュアルモードでOKです。
◆シャッタースピードは500〜1000分の1以上に設定しましょう。
(1000に近い方が理想)※500を下回ると選手がブレてしまうのでオススメしません。
◆絞り(F値)は手持ちのレンズの一番明るいF値で固定で大丈夫です。
※ズームレンズなどF値が変わるレンズの場合大きい方に合わせる。
例:70-300mm f4.5-5.6を使うなら5.6に設定
◆iso感度は現場の明るさに応じて都度設定しましょう。
低い数値の方がノイズが乗りにくいので100を基準に、画像が暗ければ少しずつあげていきましょう。
◆ホワイトバランスは太陽マークにしておくことで無難に撮れます。
雨や曇りがキツイとき(青っぽく写る時)は曇りマークにしてみると青みが取れますよ。
K値を設定する場合は5200程度を基準に調整しましょう。
◆AFモードは必ずAF-C(コンティニュアスAF)に設定します。
メーカーによって名前は違いますが、シャッター半押ししている間は被写体が前後に動いてもピントを合わせ続けてくれるモードです。
以上がカメラ側の設定となります。
とにかくオートモードは一切使わず、まずはマニュアルで設定を固定してみましょう。
オートだとおかしな色になる場合があるので、マニュアルモードにして現場に着いてから微調整するのが上達へ最短の近道ですよ。
ポイントはF値を全くいじる必要がないということですね。
その②:選手を画面いっぱいに撮る
設定はなんとなくわかったけど、なんにもイメージがわかない。
とりあえずどう撮ればいいの?というところだと思います。
でも最初のうちはとにかく何も考えずにプレーしている選手を画面いっぱいに大きく撮影してみてください。
そうすることで自然と写真に迫力が出てきます。
構図を考える前にサッカーのスピード感に徐々に慣れていくことが大切です。
慣れてくれば余裕が少しずつ生まれるので何にしても慣れは大切ですね。
それでは実際に僕が撮影した写真を使って例を出します。
いかがでしょうか?
もちろん引きの構図も重要ですが、慣れるまでは構図作りが難しいと思うので、最初のうちはとにかく切れてもいいから画面いっぱいに撮影することを意識してみましょう。
そうすることで背景にも余分なものが写らず、写真にサッカーの迫力を出すことができますよ。
その③:ピントは胸のあたりを狙う
設定とおおまかな撮り方がわかったら後は撮影するだけです。
でも、ピントをしっかり合わせることをしなければ失敗写真を量産してしまうので注意。
ではどこにピントを合わせるのか?
顔に合わせ続けるのは難しいので、選手の胸あたりを狙ってピントを合わせましょう。
こんな感じで、大まかに胸あたりを狙い続けて撮影すると撮りやすいですよ。
ただ、縦写真にする場合は顔がボケる確率が高まるので、慣れてきたら顔にピントを合わせて撮影することをお勧めします。
このように横写真ならピントは胸に、縦写真なら胸、可能なら顔に合わせて撮影するのを基本にしましょう。
そうすればピントを外す確率はかなり減ります。
初心者で経験ゼロでも問題ない理由
結論として、カメラ初心者で経験ゼロでも全く問題ありません。
なぜなら、誰でも最初は未経験の知識ゼロからのスタートなのでとりあえず撮ってみましょう。
ここまで読んだ方の中には「サッカーってすごく速く動くし、今まで風景とか花とか止まっているものしか撮ったことがないからちゃんと撮れるか不安・・・」と感じるかもしれません。
確かにサッカーは動きも速くピントを合わせるだけでも苦労する撮影だと思います。
実際に僕も、風景や鳥の写真を撮っていた所からスタートして、初めて小学生のサッカー撮影をした時は苦労しました。
それでも回数を重ねるごとに徐々に上達し、ある程度の写真を撮ることができるようになっていきました。
練習していけば徐々に上達していきますよ。
なので繰り返しですが、カメラ初心者で経験ゼロでも全く問題ありません。
撮影とセットでやるべきこと
その①:写真を見返してセレクトしましょう
写真の上達にはセレクト(選定)が非常に重要です。
撮影した写真を見返すことにもなるので、うまくいった所うまくかなかった所が少しずつ見えてくるようになるはずです。
とはいえ、サッカー写真を撮ったことがないと何を基準にセレクトしたらいいかイメージがしずらいと思うのでセレクトの仕方を解説しています。
是非参考にしてみてください。
その②:セレクトの仕方
まず、セレクトはなるべくその日のうちにしましょう。
その方が現場の空気感や雰囲気とリンクしやすいので写真も選びやすくなります。
写真選びの基準ですが、ピントが合っている、構図が安定しているというのはもちろんですが、動きの頂点で撮れているというところを基準にしてみると上達が早いです。
動きの頂点で撮るということは、サッカーに限らず様々な撮影でも重要なポイントです。
次に実例で解説します。
その③:セレクトの実例
次の写真を見比べてみましょう。
写真に正解はないですが、参考にしてみてください。
自分がセレクトするとなると、左はボツとなります。
体が落ちてしまっているので躍動感が半減しているのが理由です。
対する右の写真は、地面を蹴って前に進み出している動きの頂点で撮影できているので躍動感が出ていると思います。
このように、動きをよく観察してどの瞬間が一番カッコよく見えるかを常に意識しながら撮影し、セレクトも動きの頂点を一つの基準にすると上達が早くなるのでお勧めです。
【まとめ】経験ゼロでも撮れる
いかがだったでしょうか。
ポイントをまとめると次の通りです。
- 設定をテンプレ化する
- 画面いっぱい大きく撮る
- 撮影後にセレクトする
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